カーブジェン、東京大学と共同研究を実施

  • BGM
  • 2025/01/28

〜細菌の固形培地上での増殖を定量的に可視化し評価することに成功〜

カーブジェン株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役:中島正和)は、東京大学大学院農学生命科学研究科応用生命工学専攻醗酵学研究室(所在地:東京都文京区、主宰者:大西康夫教授、以下「東京大学」)と共同で、細菌の固形培地上での増殖を定量的に可視化し評価することに成功したことをお知らせいたします。

本共同研究では、カーブジェンが提供する細菌増殖モニター(非医療機器)Bacterial Growth Monitor(以下、BGM)を使用し、東京大学が作製した細菌の変異株における固形培地上での光学密度(OD)を経時的に観測しました。この装置を活用することで、通常株(野生株)と変異株の増殖の違いを定量的に可視化することに成功しました。

研究の背景と意義

従来、細菌の増殖解析は液体培地を用いるケースが一般的でした。しかし、固形培地上での増殖を定量的に評価する手法は限られており、より高精度なデータを得るための新しいアプローチが求められていました。

今回の共同研究により、当社のBGMを使用することで、固形培地上での細菌増殖をリアルタイムかつ定量的に可視化する技術が確立されました。この成果は、微生物研究分野におけるデータの精度向上や、新たな細菌株の特性解明を可能にする画期的な進展です。

細菌増殖モニター(非医療機器)Bacterial Growth Monitorについて

当社の細菌増殖モニタリング装置は、固形培地上での細菌の増殖状況を光学密度(OD)に基づいて測定し、時間経過に伴う変化を高精度で記録するシステムです。装置の詳細については、以下のリンクをご覧ください。
製品情報:https://carbgem.com/product/bacteria-growth-monitor-ie/

細菌増殖モニター(非医療機器)Bacterial Grouwth Monitor

本装置の特色

  • 経時的な増殖データの可視化
    寒天培地上での細菌の光学密度をリアルタイムで測定し、増殖の変化を詳細に記録します。
  • 通常株と変異株の増殖比較が可能
    増殖パターンの違いを定量的に解析することで、新たな発見につながります。
  • 高い再現性と信頼性
    定量データを安定的に取得でき、研究の信頼性向上に貢献します。

今後の展望

本共同研究の成果は、微生物の基礎研究や新薬開発、食品発酵研究など、幅広い分野での応用が期待されます。カーブジェンでは、今後も研究機関や大学との共同研究を通じて、ライフサイエンス分野における革新的なソリューションの提供を目指してまいります。

カーブジェン株式会社について

バイオロジーとデジタル技術の融合を通じて、独自に開発した AI 解析技術を細菌感染症分野に応用することを目指します。また、国内外の有力研究機関等とのオープンイノベーションを通じて世界規模の課題である薬剤耐性問題への貢献を目指します。

・所在地:東京都渋谷区神南一丁目5番13号 ルート神南ビル6階

・代表者:中島正和

・URL:https://carbgem.com/jp/