About Us

VISION

わたしたちカーブジェン株式会社は、細菌感染症の脅威から人類を守り、
より安全な世界の実現を目指します。

代表メッセージ

人類における感染症との闘いの歴史は古く、これまで何度となく世界的に大きな被害をもたらしてきました。19世紀にかけて感染症の原因菌の存在が判明してからは、公衆衛生の向上、ワクチン開発、1940年代には初の抗菌薬が開発されるなど、人々は不治の病の克服に向けた努力を重ねてきました。

しかし、それは新たな闘いの始まりでもありました。

抗菌薬が急速に広まるとともに、抗菌薬への耐性を獲得し、その効果を得にくくなる「薬剤耐性菌」が現れました。既存の抗菌薬が効かなくなるため薬剤耐性菌の治療は難しく、多くの処方量と代替薬を必要となります。また、これにより手術時や抗がん剤治療で免疫が低下したときに新たな感染症にかかりやすくなるなど、様々な医療的な課題を引き起こす原因ともなっています。

これが「薬剤耐性(AMR)問題」です。

国連の報告によると、AMR問題に対し、適切な対策を講じない場合、2050年にはAMRによる全世界の死亡者数は1000万人を超え、推定生産累計損失は、世界で最大100兆ドルに及ぶと試算されています。

その解決のためには「感染症を正しく診断し、抗菌薬の適正投与による治療を行う」ことが重要です。しかしながら、現在の医療体制においては設備・時間・コスト等の面から全ての医療機関で正確に診断するための投資を行うことは困難です。

この世界的かつ社会的な課題への挑戦をミッションに、当社が設立されました。

中島正和

わたしたちカーブジェンは、最先端のバイオロジーとデジタル技術の応用、医工を含めた異業種・異分野連携、国内外の有力研究機関等との産官学連携により、この問題の克服を目指します。

そのために、私たちベンチャー企業だけでできる事には、限りがあります。私たちと目的を同じくする人々と共に、より安全な社会の実現に向けて、日々学び、成長し、努力し続けたいと考えています。

社員だけでなく、ともに働くメンバーの全員が成長、活躍でき、その貢献に報いることができる場であり続けたい。それぞれの分野のプロフェッショナルにとって、同じ使命感を共有できる、魅力のある企業を目指します。

代表取締役CEO 中島正和

Sustainability

当社は、『最先端のバイオ・デジタル技術の融合による次世代医療イノベーションの実現と、
多くの研究者が活躍できるプラットフォームの創造』というビジョンのもと、
「全ての人が良質な医療を享受できる社会」「イノベーションが持続的に創造される社会」
の実現を目指して事業を推進しています。

これらの取り組みは、17の目標からなるSDGsの達成にも繋がると考えており、
当社では、以下の具体的な取り組みを通じて、SDGsの達成に向けて積極的に貢献していきます。

SDGs

目標3

目標3
あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を推進する

当社が保有する最先端のバイオ・デジタル技術の融合により、予防・診断・治療という医療の各フェーズにおいて革新的なソリューションを提供することで、すべての人が良質な医療を享受できるような社会へ貢献いたします。
具体的には、薬剤耐性問題といった社会的かつグローバルな医療問題に対しても取り組んで参ります。

目標8

目標8
すべての人のための持続的、包摂的かつ持続可能な経済成長、生産的な完全雇用およびディーセント・ワーク(働きがいのある人間らしい仕事)を推進する

当社の最先端のバイオ・デジタル技術を活用することで、高付加の医療価値に加え、労働集約型の傾向のある医療現場を改革することで、より高いレベルの経済生産性を目指します。
具体的には、AIやクラウドなど最新のデジタル技術を活用し、医療現場の負担軽減に向けたDXを推進します。

目標9

目標9
強靭なインフラを整備し、包摂的で持続可能な産業化を推進するとともに、技術革新の拡大を図る

官民研究起点のイノベーションを促進させることや次世代を担う若手の研究開発従事者数の向上に努め、を大幅に増加させ、開発途上国をはじめとする全ての国々の医療産業セクターにおける科学研究を促進し、技術能力の向上、ひいては安価で高品質な医療技術の開発を目指します。
具体的には、自らが産官学と協業してイノベーション創出し、その経験を踏まえてイノベーションを加速させる協業プラットフォームを構築し、加えて次世代の若手研究者の積極的な登用やコネクションプラットフォームを構築するなど、技術創出のために活躍できる環境を整えていきます。

役員紹介

中島 正和

中島 正和
代表取締役・Chief Executive Officer

京都大学工学部卒業後、伊藤忠商事株式会社に入社。アジアにおけるプロジェクト開発、事業投資等を担当。2000年より株式会社サイバーエージェントにて新規事業、経営戦略担当。その後、Schroder Ventures KK(MKSパートナーズ)にて、ベンチャー投資/育成、プライベートエクイティー投資を担当。2006年より、Macquarie Capitalのシニアバイスプレジデントとして、世界のインフラストラクチャー、ヘルスケア投資。これまで、医療・ヘルスケア分野を含むベンチャー起業、新規事業開発、VC投資等の幅広い経験を有する。

当社以外の役職(医療・ヘルスケア関連)
・ネクスジェン株式会社(代表取締役・共同創業)
・株式会社Welby(東証:4438)(監査等委員・非常勤取締役・共同創業)
・株式会社総医研ホールディングス(東証:2385)(社外取締役)

宮塚 功

宮塚 功
取締役 Chief Information Strategy Officer

京都大学大学院工学研究科修了後、NTTデータ入社。サイバーエージェントにてソリューション開発・推進を担当後、新規事業立上・推進を主導、人材採用・育成・評価体系を構築、同社メディア事業の基礎を築く。三菱東京UFJ銀行 IT事業部を経て、ITソリューション・コンサルティング・ITデューデリジェンス、コンテンツ企画・開発・運営に実績。AI(機械学習・深層学習)を活用した画像認識・予測・探索等のプロジェクト多数に従事。

竹谷 誠

竹谷 誠
取締役 Chief Business Officer 研究開発本部長 医学博士

大阪大学理学部および理学研究科終了後パナソニック中央研究所入社。海外留学経験の後、免疫学の研究により名古屋市立大学医学部より博士号取得。その後自ら開発した脳研究機器の開発事業化の為に再度渡米し、創薬ベンチャーを共同創業。さらにパナソニック・ライフサイエンス研究所長を務めた後、日本光電米国開発会社副社長に就任。この間20年以上に渡りマサチューセッツ工科大学、ハーバード大学医学大学院、マサチューセッツ総合病院、ペンシルベニア大学医学大学院、フィラデルフィア小児病院、カリフォルニア大学等と共同研究を推進。2016年に帰国し、理化学研究所リサーチコンプレックス戦略室長。2020年4月より大阪大学ライフデザイン・イノベーション研究拠点戦略室長および弊社取締役就任。

頼 嘉満

頼 嘉満
社外取締役 Independent Director

国際基督教大学卒業後、大手ERPベンダーインテンシアに入社し、日欧にてDXや業務改革プロジェクトに従事。その後、米系戦略コンサルティングファーム モニター・グループでの経営戦略立案やアジア進出プロジェクト責任者を経て、DCM Venturesに入社。ベンチャーキャピタリストとしてfreee、Coubic等への投資実行を担当。2014年に中国スタートアップHappy Elementsに参画し、CSO、日本上場責任者を経て、取締役兼日本代表として日中におけるコンテンツ、xR事業の展開を統括。2021年にUB Ventures マネージング・パートナーに就任。IEビジネススクールMBA修了。/p>

山口 和範
社外取締役

塩月 燈子
社外監査役

クリニカルアドバイザー紹介

山元 佳

山元 佳
国立国際医療研究センター 国際感染症センター(総合感染症科)医師

2006年に弘前大学医学部卒業後、茅ヶ崎徳洲会総合病院で初期研修。
感染症患者の多い小児科医になるべく、神奈川県立こども医療センターで後期研修。その後、小児ではみることが少ないHIV、輸入感染症、結核の診療をするため、国立国際医療研究センターに総合感染症コースで3科ローテーションを開始し、コース修了後に国際感染症センターでフェローに従事、2017年から現職となった。臨床を主として携わりつつ、渡航医学、一般感染症、微生物検査についての臨床研究に携わっている。渡航前相談レジストリ、新規微生物検査の臨床応用、ワクチンの臨床的な側面を主なテーマとしています。

2006年3月 弘前大学医学部医学科卒業
2006年4月 茅ヶ崎徳洲会総合病院入職 初期研修
2008年3月 茅ヶ崎徳洲会総合病院退職
2009年4月 神奈川県立こども医療センター入職 小児総合研修
2011年3月 神奈川県立こども医療センター退職
2011年4月 国立国際医療研究センター入職 総合感染症コース フェロー
2014年4月 同院 国際感染症センター フェロー
2017年4月 同院 国際感染症センター 医師
2012年 日本小児科専門医
2015年 日本感染症学会専門医
2016年 国際旅行学会認定医療職
2018年 日本内科学会認定内科医

大路 剛

大路 剛
神戸大学大学院医学研究科微生物感染症学講座感染治療学分野(感染症内科)准教授
兼 神戸大学都市安全研究センター准教授
兼 神戸大学医学部附属病院臨床検査部副部長
兼 神戸大学医学部附属病院国際診療部副部長

専門は感染症全般、消化器内科全般、旅行医学と労働安全衛生。博士(医学)、Diploma in Tropical Medicine and Hygiene(米国・ペルー)、総合内科専門医、感染症専門医、消化器病専門医、消化器内視鏡専門医、国際旅行医学会旅行医学認定、日本医師会認定産業医、労働衛生コンサルタント(保健衛生)

1998年神戸大学医学部卒業。神戸大学医学部老年科から、鐘紡記念病院で消化器内科後期研修を行ったあと、その後、mTOR pathway周辺のシグナル伝達の研究に従事。神戸大学大学院医学系研究科単位取得退学後、博士(医学)取得。突然の研究室の解散に伴い、消化器内科から学生時代からフィールドワークを行っていた蠕虫に関われそうな臨床感染症に転科。千葉県外房の亀田総合病院総合診療・感染症内科にて感染症後期研修、ペルーのCayetano(カエタノ)大学におけるGORGAS Diplomaコースに留学し、卒業。亀田総合病院総合診療・感染症科医長を経て2009年7月より関西に異動。神戸大学医学部附属病院感染症内科・都市安全研究センターに助教、講師を経て現職。

篠崎 広一郎

篠崎 広一郎
Koichiro Shinozaki, MD, PhD

近畿大学医学部救急医学 主任教授
近畿大学病院 救命救急センター長

専門は心肺蘇生後症候群、虚血再灌流障害、ミトコンドリア機能障害、および酸素代謝など。救命救急領域において英文論文を70編以上発表。臨床医として優れた実績を持つとともに、医療と科学を融合した最新分野の臨床・基礎研究を行う。

2002年千葉大学医学部卒業。千葉大学医学部附属病院の救急部・集中治療部に在籍後、2013年より米国ペンシルベニア大学の蘇生科学センターに留学。2015年にニューヨークのファインスタイン医学研究所へ移籍。2017年米国医師免許(Educational Commission for Foreign Medical Graduates Certificate)取得。2021年よりノースウェルヘルスのノースショア大学病院・LIJメディカルセンター・ホフストラ大学ドナルドバーバラザッカー医学部及びファインスタイン医学研究所のアシスタントプロフェッサー兼救急専門医。2023年より現職。

テクニカルアドバイザー紹介

名村 卓
システムアーキテクト

受託開発経験を経て、2004年株式会社サイバーエージェント入社。各種メディアやゲームなどの新規事業立ち上げの開発を担当。
2016年に株式会社メルカリ入社。USに出向し、USのサービス開発を担当後、メルカリのCTOに就任。

会社概要

会社名 カーブジェン株式会社 (英文名:CarbGeM Inc.)
社名由来:CarbGeM = Combating Antibiotic-Resistant Bacteria by next Generation of Medical Device
代表者 中島正和
株主 ネクスジェン株式会社、経営陣、株式会社UB Ventures、事業会社ほか
設立 2021年3月
本社所在地 〒150-0041 東京都渋谷区神南一丁目5番13号 ルート神南ビル6階
Bio研究ラボ 〒650-0047 神戸市中央区港島南町6丁目3番7号 クリエイティブラボ神戸
事業内容 細菌感染症分野におけるAI・バイオインフォマティクスを用いた次世代バイオ・医療関連技術の開発及び販売
許認可・登録 第二種医療機器製造販売業
高度管理医療機器等販売業・貸与業
医療機器製造業
加盟団体 公益財団法人医療機器センター附属医療機器産業研究所