【テクニカルノート】冷染色下での自動グラム染色機PoCGS®‐iEによるZiehl-Neelsen染色の検討

はじめに

Ziehl-Neelsen染色は、抗酸菌の検出に用いられている染色法であり、微生物学や病理学における重要な診断手法の一つです。従来のZiehl-Neelsen染色法では、染色時に加熱工程が必要であり、作業の煩雑さなどが課題とされてきました。

本テクニカルノートでは、弊社が開発した自動グラム染色機PoCGS®-iE(Point-of-Care Gram Stainer 以下PoCGSと略)を用い、冷染色(非加熱条件)下でのZiehl-Neelsen染色の実施について報告します。

本稿では、PoCGSを用いた冷染色Ziehl-Neelsen染色法のプロトコル、得られた染色像、および従来法との比較を通じて、本法の有用性と応用可能性について検討しました。