― 固体培地上の細菌増殖を高精度にモニター―
―創薬・耐性菌・微生物学研究の加速へ ―

カーブジェン株式会社（本社：東京都渋谷区、代表取締役：中島正和、以下「当社」）はこのたび、固体培地上における微生物増殖をリアルタイムで高精度にモニタリングする「Bacterial Growth Monitor（BGM）」を活用したBGMソリューションの提供を開始したことをお知らせいたします。

本ソリューションは、2次元TFTセンサーとAI画像解析を活用し、寒天培地上の微生物の増殖を5分ごとに1000×1000画素で計測することで、光学密度（OD）の変化を高解像度で記録。従来の目視やコロニー径測定では捉えられなかった微細な増殖挙動もより高感度で正確に解析可能となり、微生物研究・創薬分野における定量解析の新しいスタンダードを提示します。

■ BGMソリューションとは

• 世界初（当社調べ）の薄膜トランジスタ（TFT）センサーを用いた固体培地上での増殖モニタリング機器です。
• 撮影された画像データから、AIが光透過強度の変化を分析し、対数増殖期からの精緻な検出を実現します。
• 当社から装置を提供、ユーザーによる実験後、当社が解析・レポートを一括支援し、統合ソリューションとして展開します。

【サービス詳細ページ】
▶ https://carbgem.com/product/bacteria-growth-monitor-ie/

■ 開発の背景

液体培養では光学密度測定による増殖モニターが一般的に行われていましたが、基礎微生物学から臨床まで広く使われる固体培養では不可能でした。当社はこの課題に対し、TFTセンサーによる透過光測定とAI画像解析技術を応用した新たなBacterial Growth Monitor（BGM）を開発し、微生物学研究に新たな可能性を見出そうとしています。

このような研究におすすめです

• 新規抗生物質の探索
  　低分子化合物・抗菌ペプチド・バクテリオファージなどのスクリーニングに最適
• 新規微生物の探索
  　多様な環境サンプルからの探索や、Experimental Evolutionによる高性能株の創出に活用
• 新たな研究テーマの創出
  　当社解析チームが研究計画の立案から伴走し、新規テーマの創生を支援

サービスの特長

• 2次元TFTセンサー×AI画像解析による微細な増殖挙動の検出
• 5分ごとの高解像度撮影（1000×1000画素）で詳細な増殖曲線を取得
• 研究支援チームが実験設計からレポーティングまで一貫サポート
• 欧米研究機関との共同研究も進行中。国際的な信頼と実績

■ 今後の展望

本サービスは、国内外の微生物学・創薬・診断開発分野における研究者の新たなスタンダードとなることを目指しています。なお、2025年6月にロサンゼルスで開催されるASM Microbe 2025において、本技術を活用した研究成果の一部を発表予定です。

カーブジェン株式会社について

カーブジェンは、ライフサイエンス分野において、診断支援、研究の効率化、品質管理の標準化・自動化を推進し、熟練技術者の不足や地域格差といった課題の解決に取り組んでいます。正確かつ迅速な結果を提供することで、医療や産業の現場を支援しています。
また、AI技術とデジタル・プラットフォームを活用し、研究者や医療従事者の連携を強化。薬剤耐性問題をはじめとするグローバルな課題の解決に貢献することを目指しています。
国内外の有力研究機関とのオープンイノベーションを通じて、産官学連携による未来の共創にも力を注いでいます。

・所在地：東京都渋谷区神南一丁目５番13号
・代表者：中島正和
・URL：https://carbgem.com/jp/