経済産業省「令和6年度 ヘルスケア産業国際展開推進事業」に採択

カーブジェン株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役:中島正和)は、この度、経済産業省ヘルスケア産業課が実施する「令和6年度 ヘルスケア産業国際展開推進事業」(以下「本補助事業」という)において、当社が推進する「インドネシア及びベトナム国における自動グラム染色及び微生物推定AIソフトウェア事業実証調査プロジェクト」が採択されましたことをお知らせいたします。

本事業の目的・内容

20世紀に初めての抗菌薬が開発され、急速に世の中に抗菌薬が普及するとともに、抗菌薬への耐性を保有する「薬剤耐性菌」の存在が顕著になりました。特に、広範あるいは完全な薬剤耐性を持つと考えられる細菌は「スーパーバグ(superbugs)」と呼ばれ、公衆衛生上の脅威と認識されています。薬剤耐性菌に起因する死亡者数は、2019年には世界で年間約100万人以上と見積もられており、更に2050年には1,000万人にも及ぶと推定されています(O’Neill J., 2014)。

このような薬剤耐性問題は、低所得・中所得国(LMICs)において特に深刻です。これらの地域では専門医をはじめとした医療従事者の不足や偏在により、十分な検査が行われず、抗菌薬が適正に使用されていない事例が多いと示唆されています。結果として、先進国と比較して薬剤耐性を保有する細菌の割合が非常に高いことが示されています(Sumanth G. et al., Clinical Microbiology Reviews, 2020)。

前述の2050年における年間死亡者数のうち、その90%がLMICsにおいて発生すると推定されており、当社が開発した自動グラム染色装置及び微生物推定AIソフトウェアは、LMICsにおいて、特に有用であると考えております。

本事業において当社は、ベトナムやインドネシアのトップレベルの医療機関と協働し、現地医療機関への導入に向けた実証試験等を推進してまいります。

「令和6年度 ヘルスケア産業国際展開推進事業」について

本補助事業は、高い競争力を有する医療や介護等のヘルスケア領域に関して、技術及びサービス、製品の強みを活かした戦略的な海外展開を計画・実施する医療機関や企業等の事業者の基礎調査及び実証調査の費用を補助することによって、国内のヘルスケア製品・サービスの海外展開を促進させることを目的としています。

令和6年度 ヘルスケア産業国際展開推進事業 採択候補事業者一覧:

https://medicalexcellencejapan.org/jp/all/detail/647/

カーブジェン株式会社について

カーブジェンは、バイオロジーとデジタル技術の融合を通じて、独自に開発した AI 解析技術を細菌感染症分野に応用することを目指します。当社製品やサービスを通じて、全国的な医療従事者の人手不足問題や医療格差の問題の解決、そして国内外の有力研究機関等とのオープンイノベーションを通じ世界規模の課題である薬剤耐性問題への貢献を目指します。

・所在地:東京都渋谷区神南一丁目5番13号 ルート神南ビル6階

・代表者:中島正和

・URL:https://carbgem.com/jp/