カーブジェン株式会社(東京都品川区、代表取締役 中島正和、以下「カーブジェン」)は、国立研究開発法人国立国際医療研究センター(東京都新宿区、理事長 國土典宏、以下「NCGM」)と共同で特許出願しておりました「細菌感染症菌種推定・適正抗菌薬選定支援システム(以下、「本特許技術」)」に関し、この度、日本において特許を取得しましたのでお知らせいたします。
本特許技術は、菌種を特定する情報及び感受性率を特定する情報を取得する取得部と、アンチバイオグラム(*2)を用いて菌種について感受性率を充足する携帯端末用のシステムです。(特許第7090302号)
カーブジェンは、本特許技術を用いたAIアプリ「BiTTE(読み:ビッテ)」の製品開発をすすめています。BiTTEの菌種推定は、尿検体グラム染色画像と培養検査による菌種確定結果を学習した画像認識AIモデルを構築し、その推論結果を用いて行います。また、BiTTEの抗菌薬選定支援システムについては、薬剤感受性試験の結果を統計的データとして用いるアンチバイオグラムによるエビデンスデータに基づき、抗菌薬の適正使用をシステムにより支援をするものです。現在、2023年の上市を目指し製品開発に取り組んでおります。
今後もカーブジェンは、デジタルとバイオロジーを融合した、先進的な取り組みにより、世界的な課題である薬剤耐性問題の解決に貢献してまいります。
(*1) 薬剤耐性(AMR:Antimicrobial Resistance)問題:
近年、抗菌薬が効かないAMR(薬剤耐性)をもつ細菌が世界中で増えています。2013年AMRに起因する死亡者数は低く見積もって70万人とされていますが、何も対策を講じない場合、2050年には世界で1,000万人の死亡者数が想定され、現在のがんによる死亡者数を超える、とした報告があります(出典:厚生労働省におけるAMRの取組)
(*2) アンチバイオグラム:
地域、病院で分離された細菌の薬剤感受性試験のデータを集計し、それぞれの菌種で各種抗菌薬について耐性、感受性の菌がどれくらいの割合かを図や表にしたもの
バイオロジーとデジタル技術の融合を通じて、 独自に開発した AI 解析技術を細菌感染症分野に応用することを目指します。 国内外のアカデミア、 企業等との産学連携を加速し、 オープンイノベーションを通じて世界規模の課題である薬剤耐性問題への貢献してまいります。
・所在地:東京都品川区上大崎2丁目24番13号
・代表者:中島正和
・URL:https://carbgem.com/