グラム染色には、ハッカー変法、バーミー法、フェイバー法などがあります。
フェイバー法
フェイバー法は媒染液と脱色液があらかじめ混ざっており媒染と脱色を同時に行うので、工程が1つ少なく時短になりグラム染色の操作に慣れていない人でも簡単に行える点が特徴です。一方、厚めの標本や蛋白質濃度が高い標本では、グラム陽性菌に似た顆粒が析出し、誤判定の原因となることがあります。
ハッカー法とバーミー法
ハッカー法とバーミー法は、細菌と生体細胞の区別がしやすい手法です。媒染液と脱色液が別々に用意されているため、グラム染色の操作には熟練度が必要です。
参考資料
https://www.jstage.jst.go.jp/article/shikizai/86/6/86_217/_pdf