芽胞はグラム染色では染まりにくいのはなぜですか?

芽胞は、グラム染色において、芽胞の外側にある厚い壁がクリスタルバイオレットとヨウ素の複合体を保持し、脱色液によって容易に脱色されないため、グラム染色で染まりにくいです。

芯部には、DNA、リボソーム、酵素、低分子化合物などが含まれており、半結晶状態になっています

芽胞は、細菌の生存戦略の一つであり、環境が厳しい場合に細胞内の遺伝子情報を保護するために形成されます。芽胞は、細胞壁、皮層、芯部からなり、胞子膜の外側に外皮を持つものもあります。芯部には、DNA、リボソーム、酵素、低分子化合物などが含まれており、半結晶状態になっています。

芽胞は、極めて高い耐久性を持っており、通常の細菌が死滅する状況に陥っても生き残ることが可能です。しかし、芽胞の状態では細菌は新たに分裂することはできず、その代謝も限られているため、芽胞は耐久型、休眠型と呼ばれることがあります。

参考資料
https://www.microbio.med.saga-u.ac.jp/Lecture/kohashi-sb1/part3/#:~:text=%E8%8A%BD%E8%83%9E%E3%81%AF%E5%85%89%E5%B1%88%E6%8A%98%E6%80%A7,%E6%9F%93%E8%89%B2%E6%B3%95%E3%81%A7%E3%81%AF%E6%9F%93%E3%81%BE%E3%82%8A%E3%81%AB%E3%81%8F%E3%81%84%E3%80%82

CARBGEM+は、感染症領域で活躍する、スペシャリストのための専門情報サイトです。会員登録により会員限定の記事の閲覧が可能になります。

グラム染色を極める