- 英文タイトル:The transmission risk of multidrug-resistant organisms between hospital patients and their pets – a case-control study, Germany, 2019 to 2022
- 雑誌名:Euro Surveill
- 著者:C Hackmann et al
- 掲載年月:2024年9月
- URL:https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/39328155/
- DOI:10.2807/1560-7917.ES.2024.29.39.2300714
背景・目的
抗菌薬耐性(AMR)関連死亡のほとんどには、大腸菌、黄色ブドウ球菌、肺炎桿菌、緑膿菌など6つの病原体が関与しており、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)、第三世代セファロスポリン耐性 (3GCR)、およびカルバペネム耐性 (CR) 多剤耐性グラム陰性菌 (MDR-GNB) バンコマイシン耐性腸球菌 (VRE) などの薬剤耐性菌が知られている。
多剤耐性菌(MDRO:multidrug-resistant organisms)が人間に感染することは、公衆衛生上の重大な懸念事項であり、動物と人間の間で細菌が相互感染することは、これまでにも実証されている。
人間と動物はしばしば同じ環境を共有しているため、伝染病も共有している。したがって、MDROの定着と感染は、野生動物、家畜、ネコやイヌなどのペット動物でも発生する可能性がある。同じ世帯のペットと飼い主のMDROの定着と、それらの間での伝染は以前にも報告されているが、ペットの飼育が全体的にMDRO感染のリスクが高いことに関連しているかどうかはまだ不明である。本研究では症例対照研究を実施し、病院患者のMDRO保菌の危険因子としてペットの飼育を評価し、ペットと飼い主間の伝染率を定量化することを目的とした。
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