【論文/感染症】アジア角膜学会感染性角膜炎研究におけるブドウ球菌の抗菌薬耐性プロファイル

背景
ブドウ球菌属、特に黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)および表皮ブドウ球菌(Staphylococcus epidermidis)は、眼感染症における最も一般的な細菌病原体の一つであるり、これらは失明につながる感染症を引き起こす可能性がある。 特に黄色ブドウ球菌は、病原性が高く抗生物質耐性も獲得しやすい。メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)は、眼科を含む医療現場の多くの領域で脅威となっている。 コアグラーゼ陰性ブドウ球菌(CNS)は眼表面の常在菌であり、従来は非病原性の汚染菌と見なされてきたが、免疫不全状態、慢性的な局所ステロイド使用、コンタクトレンズの着用、角膜損傷による眼表面損傷などの場合は日和見感染するケースもあることがわかっている。

本研究ではアジア角膜学会感染性角膜炎研究(ACSIKS:Asia Cornea Society Infectious Keratitis Study)において収集した黄色ブドウ球菌と表皮ブドウ球菌の抗生物質感受性プロファイルを明らかにすることを目的とした。

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