【論文:薬剤耐性】オーストラリアのギンカモメにおける極めて重要な薬剤耐性菌と人為的起源の証拠

  • 英語タイトル:Resistance to critically important antimicrobials in Australian silver gulls (Chroicocephalus novaehollandiae) and evidence of anthropogenic origins
  • 雑誌名:Journal of Antimicrobial Chemotherapy
  • 筆者:Shewli M., et al
  • 掲載年月:2019年09月
  • URL:https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/31287537/
  • DOI:10.1093/jac/dkz242

Executive Summary

  • 目的
    • 腸内細菌や他のグラム陰性菌の、極めて重要な抗菌薬 (CIA, Critically Important Antibiotic、例:広域セファロスポリン、フルオロキノロン、カルバペネム系の抗菌薬など) に対する薬剤耐性が、公衆衛生上の大きな問題となっている。世界的に、家畜や野鳥などにおけるCIA耐性菌の出現と伝播によって、そのCIA耐性菌がヒトに移行する可能性があるため、大きな懸念となっている。オーストラリアは家畜においてCIA耐性菌が比較的少ない国だが、近年では状況が変わってきている。ギンカモメなどの感染源におけるカルバペネム耐性菌が報告され、ヒトに移行する可能性があると示唆された。本研究は、オーストラリア全土のギンカモメの糞便叢を横断的に調査し、CIA耐性大腸菌の保菌状況を明らかにすることを、目標にした。

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