【論文/感染症】非結核性抗酸菌症を合併した上咽頭癌の1例と文献的考察

背景
上咽頭癌(NPC ; Nasopharyngeal Carcinoma )と非結核性抗酸菌症(NTM-PD ; Non-Tuberculous Mycobacterial Pulmonary Disease)の合併は極めてまれであり、これまで報告例はほとんどない。本症例はその初めての報告であり、免疫抑制下における感染制御の重要性を示すものである。

症例
58歳男性。頭部MRIで上咽頭腫瘍を認め、病理検査により上咽頭非角化癌(T4N1M0、 stage IV)と診断された。化学療法施行後に骨髄抑制が出現し、敗血症性ショックで入院。胸部CTで肺感染を疑われたが、経験的抗菌薬は無効であった。次世代シークエンス検査によりMycobacterium abscessusM. abscessus )が同定された。

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