【論文/感染症】メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)による膀胱腹腔シャント関連感染症の小児患者における血清および脳脊髄液中バンコマイシン濃度モニタリングによる治療最適化

  • 英文タイトル:Treatment optimization by monitoring vancomycin concentration in the serum and cerebrospinal fluid in a child with cystoperitoneal shunt-related infection caused by methicillin-resistant Staphylococcus aureus: a case report and literature review
  • 雑誌名:Childs Nerve Cyst.
  • 著者:Mizuno S., et al.
  • 掲載年月:2023年6月5日
  • URL:https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC10643370/
  • DOI: https://doi.org/10.1007/s00381-023-06004-0

背景
神経外科手術後の中枢神経系感染症は全体の1~8.6%に発生し、適切な治療により改善が期待できる。しかし、薬剤耐性菌の増加により治療選択はより困難となっている。特にメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)は重要な起因菌であり、最小発育阻止濃度(MIC)が2μg/mLの株では治療反応性の低下が懸念されている。
バンコマイシン(VCM)はMRSAによる中枢神経系感染症の第一選択薬であるが、親水性で分子量が大きいため、脳脊髄液への移行は限定される。また、髄液中濃度は患者ごとに変動があり予測が困難である。さらに、VCMは有効域と毒性域の幅が狭いため、治療薬物モニタリング(TDM)が推奨される。しかし、小児におけるVCMの髄液移行性や髄液中濃度の意義に関する報告は限られている。本論文では、MIC値2μg/mLのMRSAによる膀胱腹膜シャント関連感染症を呈した小児患者の症例を報告する。

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