【KOLインタビュー】大曲 貴夫氏(国立国際医療研究センター)〜世界で活躍する感染症医になるまで〜#1

※本インタビューは2023年2月に実施しています

(カーブジェン有泉(以下、有泉))まずはキャリアについてお伺いさせていただきます。先生は現在NCGMで感染症に対する国際的な代表としてご活躍されていますが、もともとは佐賀医科大学をご卒業後、聖路加国際病院の内科にいらっしゃって、その後テキサス大学のヒューストン感染症科に行かれていますよね。聖路加国際病院の内科にいらっしゃった時から感染症に関わりたいという思いはございましたでしょうか。

(大曲先生)患者さんのあらゆるニーズに応えられるような医師になりたいと思い、幅広い患者さんを診ることができる聖路加国際病院の内科を選びました。自分の考えるような修行を積める場所は少なく、応募した病院の中で聖路加国際病院だけが拾ってくれました。そこで 3 年ほど働く中で、感染症医だった指導医の先生の仕事の様子を見て、感染症医の重要性に気付きました。当時はまだまだ感染症の専門家は少なく、領域としても非常に興味深かったため、この分野に行こうと思いました。感染症は数が多く、対応も複雑ですが、診断をして適切な治療を行えば助かる、という非常にわかりやすい疾患であったことが性に合ったんです。

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