【論文/感染症】Corynebacterium jeikeiumによる感染性心内膜炎: 4例の症例報告と文献レビュー

背景・目的

コリネバクテリウム・ジェイケウム(Corynebacterium jeikeium)は多形グラム陽性桿菌で、皮膚細菌叢の一般的な構成細菌である。 しかし、菌血症、敗血症、心内膜炎(IE)、カテーテルや人工弁などへの感染など、さまざまなタイプの感染症に関与する。C. jeikeiumによる二次性IEは、左側の心臓弁を侵すことが最も多く、弁置換術を必要とする可能性が高い。 さらに、適切な治療にもかかわらず30%を超える高い関連死亡率を伴う。C. jeikeiumによるIE症例は文献上ほとんど報告されていない。本論文では2021年5月から2022年4月の間に当院で診断されたC. jeikeiumによるIE4症例について述べるとともに、この疾患に関する文献のレビューを行っていく。

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