【論文/感染症】血液悪性腫瘍患者におけるS.maltophiliaによる出血性肺炎――系統的レビューおよびメタ解析

はじめに
Stenotrophomonas maltophilia  (S.maltophilia)は、特に重症患者や免疫不全患者などにおいて、死亡率の高い院内感染病原体である。S.maltophiliaは、テトラサイクリン、キノロン系、アミノグリコシド系、β-ラクタム系など、構造の異なる幅広い抗生物質に対して耐性を示すうえ、広範な耐性メカニズムを持つため、S.maltophilia菌血症の治療における抗生物質の選択は極めて困難である。

S.maltophilia感染症は、近年、血液悪性腫瘍患者の治療において重大な問題となっている。さらに、重度かつ持続的な好中球減少症を伴う血液悪性腫瘍患者において、S.maltophilia 感染症は劇症かつ致死的な出血性肺炎を引き起こす。血液悪性腫瘍患者におけるS.maltophiliaによる出血性肺炎の症例は報告が少なく、臨床的指針の重要性は限定的である。本レビューの目的は、この感染症に伴う死亡率を低下させるため、血液悪性腫瘍患者における出血性肺炎の予防および治療方法の開発に役立て、この感染症に伴う死亡率の低下を目指すことである。

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