【論文/感染症】妊娠中のA群連鎖球菌感染による感染性仙腸関節炎に関する症例報告

背景

A群溶血性レンサ球菌(GAS: group A streptococcus)はヒトの常在菌であり 毒素性ショック症候群(TSS)を引き起こすことがある。TSSは、循環不全、呼吸不全、播種性血管内凝固を引き起こし、発症後24時間以内に多臓器不全に至る極めて致死的な疾患で 妊娠中のGAS感染によるTSSの臨床経過は重篤になる傾向にある。 GASによって誘発される子宮筋炎は強い子宮収縮を引き起こし、子宮内胎児死亡や死産を引き起こす。しかしながら周産期GAS感染の診断基準や治療法はまだ十分に確立されていない。今回、GASによる妊娠中の感染性仙腸炎のまれな症例を報告する。

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