【論文/ワンヘルス】飼い猫および野良猫におけるESBL/AmpC産生大腸菌の糞便保有率

背景・目的

AMR に関連する研究や国家サーベイランス プログラムのほとんどは、食用動物に焦点を当てている。しかし、ヨーロッパの家庭ではイヌやネコが広く飼育されていることに加え、人間と伴侶動物が密接に接触し、同じ環境にあることから、伴侶動物が AMR の蔓延に果たす役割や、耐性菌が人間に伝染する潜在的リスク、あるいはその逆のリスクが懸念されている。

イヌは抗菌薬耐性菌の潜在的なキャリアとして報告されているが、ネコの役割についてはほとんど研究されていない。本研究の目的は、飼い猫と野良猫における、基質特異性拡張型β-ラクタマーゼおよびAmpC(ESBL/AmpC)産生大腸菌(E. coli)の糞便中保有有無の確認とそれに関連する危険因子を調査することである。

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