- 英文タイトル:Use of Cefiderocol in Management of Resistant Gram-Negative Infections in Patients Admitted to a Burn Center
- 雑誌名:Microorganism
- 著者:Lane LC, et al.
- 掲載年月:2025年2月3日
- URL:https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/40005697/
- DOI:10.3390/microorganisms13020330
背景・目的
薬剤耐性菌の出現は、世界的な公衆衛生上の懸念である。米国では毎年約300万件の感染症が抗菌薬耐性病原体によって引き起こされ、約35,000人が死亡している。医療施設では抗菌薬適正使用や処方慣行の改善など様々な対策が実施されているが、広域スペクトル抗菌薬の使用は増加し続けている。特に熱傷患者は、皮膚の損傷により感染リスクが高まるうえ入院期間が長期化するため、抗生物質の反復投与や長期投与が行われることが多い。セフィデロコルは、治療困難なグラム陰性菌による尿路感染症および院内感染性肺炎・人工呼吸器関連肺炎の治療に承認された新規セファロスポリン系抗生物質である。広範囲のグラム陰性菌(GNB)に対して活性を示す新規の静脈内(IV)投与用セファロスポリン系抗生物質である。この抗生物質は、抗菌薬耐性をもつ細菌にも有効であり副作用も比較的少ないため、GNBによる多剤耐性感染症を発症した熱傷患者の治療に適しているにもかかわらず、使用例はほとんど報告されていない。本研究の目的は、耐性グラム陰性病原体による複雑感染症に対するセフィデロコルによる治療を評価することである。
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