【論文/感染症】免疫不全患者におけるバンコマイシン耐性腸球菌の血行性伝播による細菌性髄膜炎のまれな症例

背景

バンコマイシン耐性エンテロコッカス フェシウム(VRE:Vancomycin-resistant Enterococcus faecium)髄膜炎は全細菌性髄膜炎の0.3~4.0%を占め、造血幹細胞移植患者におけるVRE感染率は1.4~25%だが、造血幹細胞移植患者における中枢神経系(CNS)に関連するVRE感染率は不明である。VRE活性を有する抗菌薬の中枢神経系への十分な浸透性を確保することが困難であるうえ、抗菌薬の入手が難しいことからVRE髄膜炎の最適な治療法は未だ不明である。本論文ではVEXAS 症候群に対してハプロ骨髄移植(HLAが半分一致するドナーからの移植)を受けた患者に発生した VRE 髄膜炎の症例を報告する。

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