【論文/感染症】セフィデロコルで治療に成功した新生児の Stenotrophomonas maltophilia 院内肺炎の症例

背景
Stenotrophomonas maltophiliaS. maltophilia )はグラム陰性菌で、環境中に広く存在する日和見病原体である。免疫不全や人工呼吸管理中の患者に院内感染を起こすことがある。多くの抗菌薬に自然耐性を持つため治療が難しく、致死率も高い。通常はST合剤(TMP/SMX)が第一選択薬だが、耐性株の増加が問題となっている。
セフィデロコルは鉄イオンを介して菌内に取り込まれる新しいβラクタム抗菌薬で、多剤耐性菌に対して有効とされるが、新生児での使用報告はほとんどない。本報告の目的は、多剤耐性 S. maltophilia による新生児の院内肺炎に対して、セフィデロコルを使用した治療経過を示し、その有効性と安全性を検討することである。

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グラム染色を極める

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