【論文/感染症】宮崎県のイノシシにおける重症熱性血小板減少症候群ウイルスを含むダニ媒介性人獣共通感染症病原体の血清学的および分子生物学的調査

  • 英文タイトル:Serological and molecular survey of tick-borne zoonotic pathogens including severe fever with thrombocytopenia syndrome virus in wild boars in Miyazaki Prefecture, Japan
  • 雑誌名:Vet Med Sci.
  • 著者:Y.Kirino et al.
  • 掲載年月:2021年12月
  • URL: https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/34953052/
  • DOI:10.1002/vms3.696

背景
重症熱性血小板減少症候群(SFTS)ウイルス(SFTSV : Severe fever with thrombocytopenia syndrome  virus )は、ダニ関連ウイルスで、発熱、血小板減少症、消化器症状、白血球減少症などの主要な臨床症状を呈する疾患であるSFTSに関与していると考えられている。宮崎県は、2013年以降SFTSの症例および関連死、ならびにその他のダニ媒介性感染症(TBD)の病原体による感染症のホットスポットの一つとなっており、リケッチア・ジャポニカ(Rj)とオリエンティア・ツツガムシ(Ot)による日本紅斑熱とツツガムシ病もこの地域で風土病となっている。

イノシシは日本で最もよく見られる野生動物であり、生息地では常に多数のダニに暴露されている。そこで、宮崎件のイノシシにおけるSFTSV、Rj、およびOtの感染状況と有病率を血清学的および分子生物学的検査により評価した。

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