【論文/感染症】蕁麻疹性滲出液に伴うCapnocytophaga canimorsus血流感染症

背景 
Capnocytophaga canimorsus (C. canimorsus)は、イヌおよびネコの正常な歯肉細菌叢に存在する常在菌であり、増殖の遅いグラム陰性桿菌である。イヌ に咬まれて敗血症と髄膜炎を発症した患者の血液と脳脊髄液から分離され、1976年に初めて報告された。ヒトはイヌに咬まれることでC. canimorsusに感染する可能性があり、免疫不全、アルコール多飲、脾臓摘出の既往がリスク因子となる。この細菌に感染すると、インフルエンザのような症状から播種性血管内凝固症候群(DIC)、劇症型敗血症、髄膜炎、心内膜炎を引き起こすことがあり、全体の致死率は6~26%である。本論文では、じんま疹を伴うC. canimorsus菌血症の1例を報告する。

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