【論文/感染症】日本人乳児における重症マクロライド耐性百日咳菌(ptxP3)感染:集中治療を要した初めての症例報告

  • 英語タイトル: Severe macrolide-resistant Bordetella pertussis (ptxP3) infection in Japanese infants: First report of cases requiring intensive care
  • 雑誌名:International Journal of Infectious Diseases
  • 著者: Haruka Tsukahara, et al.
  • 掲載年月:2025年6月
  • URL:https://www.ijidonline.com/article/S1201-9712(25)00184-5/fulltext
  • DOI:10.1016/j.ijid.2025.107960

背景
ptxP3アレルを持つマクロライド耐性百日咳菌(MRBP:macrolide-resistant Bordetella pertussis)は、中国などアジア地域で近年拡大しており、従来株よりもペルタッシス毒素産生量が多く、重症化しやすいとされている。これまで日本ではptxP1系統の耐性株は確認されていたが、ptxP3系統の耐性株による重症例の報告はなかった。乳児はワクチン未接種で感染すると重症化リスクが高く、治療選択肢も限られるため、公衆衛生上の重要な課題となっている。

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