- 英文タイトル:Prevalence and antimicrobial resistance of bacteria isolated from urine samples of cats with urinary tract infections in Illinois, United States of America
- 雑誌名:Res Vet Sci
- 著者:S Yudhanto et al.
- 掲載年月:2025年8月
- URL:https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0034528825001699
- DOI:10.1016/j.rvsc.2025.105695
はじめに
抗生物質の不適切な使用は、薬耐性菌の発生を促し、獣医師の抗菌薬療法の選択肢を狭める可能性がある。米国では、猫の獣医師による診察の約10~25%で、泌尿器疾患、皮膚疾患、呼吸器疾患の治療のために抗菌薬が処方されていると推定されている。
猫の尿路感染症(UTI)は、主に細菌によって引き起こされる。過去数十年間、北米、ヨーロッパ、アジアでは、猫のUTIの有病率は4%から33%の範囲で、獣医師が培養検査と抗菌薬感受性試験の結果を待つ間、経験的抗菌薬療法が一般的に行われる。したがって、一般的な細菌の地域的かつ最新の抗菌薬耐性パターン情報は、獣医師が経験的抗菌薬を選択する際に役立つ。
米国ではこれまでに、コンパニオンアニマルにおける細菌のAMRパターンが研究されているが、イリノイ州の猫の尿路細菌のAMRパターンと傾向に関する情報は不足している。
本研究は、2020年から2022年の間にイリノイ大学アーバナシャンペーン校獣医診断研究所に提出された尿サンプルから分離された最も一般的な細菌のAMRパターンと傾向を遡及的に評価することを目的としている。
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