【論文/感染症】汎抗菌薬耐性緑膿菌による化膿性脊椎炎に対する個別化ファージ療法

背景
骨・関節感染症(Bone and Joint Infections:BJI)は、難治性の細菌感染症の一つであり、特に薬剤耐性菌の出現により、その治療はさらに複雑化している。溶菌性バクテリオファージ(ファージ)は、細菌に特異的に感染・溶菌する天然のウイルスであり、自己増殖性を有する点で抗菌薬とは異なる作用機序を持つ。ファージは抗菌薬との併用によってバイオフィルムにも効果を発揮することから、BJIに対する補助療法としての可能性が期待されている。本症例は、汎抗菌薬耐性緑膿菌による化膿性脊椎炎に対し、外科的治療と個別化ファージ療法を併用した治療経過を報告したものである。

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