【論文/感染症】臍帯血移植患者におけるMycobacterium wolinskyi によるカテーテル関連血流感染症:症例報告

背景

Mycobacterium wolinskyi は、増殖が速い非結核性抗酸菌 (NTM) の一種で、感染症の報告例は 30 件未満と非常にまれである。主に皮膚や軟部組織の感染症、外科手術後の人工関節感染が多く、血流感染の報告は これまで 4 例しかなかった。造血幹細胞移植 (HSCT) を受けた患者では、カテーテル関連血流感染症 (CRBSI) が最も一般的な NTM 感染症とされている。しかし、迅速増殖型マイコバクテリア (RGM) は、通常の血液培養でグラム陽性桿菌 (GPR) と誤認されることがあり、診断が遅れることが多い。本研究では、臍帯血移植を受けた患者における M. wolinskyi によるCRBSIの症例を報告し、経過と予後を検討した。

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