【論文/ワンヘルス】Limosilactobacillus ingluviei C37 の経口投与は、ヒヨコにおけるCampylobacter jejuniの定着を阻害する

はじめに

世界人口が増加し続けるにつれて、鶏肉の需要も増加している。この需要増加に起因して、養鶏場では抗生物質の使用も広く使われるようになった。しかし、薬剤耐性菌の蔓延が同時に増加したことで、養鶏および畜産業における抗生物質の代替品の探索への関心が高まっている。養鶏業におけるもう一つの問題は、Campylobacter jejuniC.jejuni)による感染である。この細菌は、生の肉や加熱不十分な肉を扱ったり食べたりすることでヒトに食中毒を引き起こす細菌である。感染すると激しい下痢、発熱、腹痛などの症状を引き起こし、症状は1週間から10日続く。世界保健機関(WHO)によると、世界ではカンピロバクターの感染が1日あたり750万件にも上る。プロバイオティクスは、「適量を投与すると宿主に健康上の利益をもたらす生きた微生物」と定義され C.jejuni の発生を減らす有効なアプローチである。本研究では、L. ingluviei C37株(LIC37)をニワトリのプロバイオティクス剤として応用する可能性について評価した。

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