- 英文タイトル:Rapid determination of pathogens in mastitic milk of dairy cows using Gram staining
- 雑誌名:J Vet Med Sci
- 著者:Naoki Suzuki et al.
- 掲載年月:2022年1月
- URL:https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC8983286/
- DOI:10.1292/jvms.21-0631
背景
乳牛の乳房炎は病原菌の侵入によって引き起こされる乳腺の炎症であり、酪農家に大きな経済的損失をもたらす可能性があり、乳製品の食品安全性にも影響を及ぼす。
この乳房炎の効果的な治療には、原因となる病原体の早期発見と特定が必要になる。乳房炎の原因となる病原体は主に細菌で、近年の研究結果によると適切な乳房炎治療選択は、原因となる細菌がグラム陰性細菌であれば重症例を除いて抗菌薬を投与すべきではなく、一方で原因菌がグラム陽性細菌であれば抗菌薬治療が推奨されている。したがって乳房炎の治療戦略は原因菌がグラム陰性細菌かグラム陽性細菌かによって決定されるべきである。
そこで、本研究では乳房炎中の原因病原体を乳の遠心分離後にグラム染色で判定できるか否かを調べることを目的とした。
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