【論文/感染症】重症COVID-19および劇症型市中肺炎を併発した若年健康者の症例報告

  • 英文タイトル:Young Healthy Patient With Severe COVID-19 and Fulminant Community-Acquired Pseudomonas aeruginosa Pneumonia: A Case Report
  • 雑誌名:Cureus
  • 著者:Kusaka Y, et al
  • 掲載年月:2022年12月16日
  • URL:https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/36654604/
  • DOI:10.7759/cureus.32617

背景

コロナウイルス感染症(COVID-19)は、2019年後半に出現しパンデミックを引き起こしたSARS-CoV-2による急性呼吸器疾患である。日本では、6回の大きな感染の波が発生し、710万人の感染者と28,000人以上の死亡者を出した。 日本におけるCOVID-19の第4波ではα変異体の影響で感染力が高く、患者層も若年化と重症化が特徴であった。さらに、第4波では重症患者用のベッドが不足していたため、多くの患者が自宅療養を余儀なくされた。

 健康な成人が緑膿菌による市中肺炎(CAP)を発症すると急速に重症化する場合がある。本症例報告では、喫煙以外に重症化の重大な危険因子のない39歳の健康な男性において第4波で自宅療養中に市中感染した緑膿菌感染症により全身状態が悪化したCOVIDー19の症例報告をする。

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