【論文/ ワンヘルス】日本で子宮蓄膿症の犬から分離されたbla NDM-5保有大腸菌配列タイプ 12の最初の報告

背景

カルバペネマーゼ産生微生物(CRO)は、最後の手段として用いられる抗生物質の一つであるカルバペネムに対する耐性を含む多剤耐性の特徴を持つため、世界中で深刻な懸念事項となっている。ペット由来のカルバペネマーゼ産生腸内細菌(CPE)は、いくつかの国で稀にしか確認されていないが、日本では、伴侶動物から分離されたCROの報告は2件のみであり、1件は未確認MBLを保有する Acinetobacter lwoffii 、もう1件はbla IMP-1を保有するAcinetobacter radioresistens であった。しかし、CPEは、日本の伴侶動物ではまだ同定されていない。今回、我々は日本で初めてbla NDM-5を保有する大腸菌感染症の犬の症例を報告する。

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