【論文 / グラム染色】妊娠中の腟内細菌叢異常の定期的スクリーニングは早産の確率を低下させる:系統的レビューとメタ分析

  • タイトル:Routine screening of abnormal vaginal flora during pregnancy reduces the odds of preterm birth: a systematic review and meta-analysis
  • 雑誌名:Scientific Reports
  • 著者:Eszter Hoffmann et al.
  • 掲載年月:2023年8月
  • URL:https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC10457371/
  • DOI:10.1038/s41598-023-40993-x

    背景・目的
    早産は周産期の死亡および乳幼児の罹患リスク上昇の主な原因である。世界的な早産の有病率は5〜18%で、医療レベルの高まる先進国においても早産率は上昇もしくは不変の傾向にある。自然発生的早産分娩例の約30%は胎児または母体の子宮内感染症が原因となって発生しており、特に細菌性腟炎は子宮内への上行感染のリスクを増加させる可能性があるとされている。
    一方で、腟内の細菌叢をスクリーニングするための推奨ガイドラインやプロトコルは現在存在していない。本レビューの目的は、MEDLINE(PubMedを経由)、Embase、およびCochrane Libraryのデータベースを用いて、早産の予防を目的とする妊娠中の定期的な腟細菌叢のスクリーニングの効果を調査することである。

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