- 英文タイトル :The role of vaccines in combatting antimicrobial resistance
- 雑誌名:Nature Reviews Microbiology
- 著者:Francesca Micoli, Fabio Bagnoli, Rino Rappuoli & Davide Serruto(GSK Vaccines Institute for Global Health, Siena, Italy)
- 掲載年月:2021.2
- URL:https://www.nature.com/articles/s41579-020-00506-3
- DOI:https://doi.org/10.1038/s41579-020-00506-3
Executive Summary
- 抗生物質の登場は、細菌感染症への治療を可能にし、これまで世界中で多くの命を救ってきた。
- 一方で、抗生物質に対抗する力を持つ薬剤耐性(AMR)が出現し、それらの高い罹患率と死亡率は、世界的な脅威として認識されている。
- 複数の薬剤に対抗することが出来るAMRが出現したことで、新しい治療法及び予防戦略が必要となっている。
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- 当論文ではAMR対策における、細菌感染症に対するワクチンの重要性について、エビデンスを挙げながら解説している。
- 例としては、ワクチン接種の普及により感染症患者数を減少させることで、抗生物質の使用量を減らし、AMRの出現・拡散が抑制可能であることなどである。
- また、高所得国および低・中所得国の両方で大きな健康上の脅威となっている耐性菌病原体に対するワクチン開発の現状について述べ、ワクチン開発の障害となっている課題ついて議論し、細菌感染症に対する次世代ワクチンのAMRへの影響について考察している。
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