This press release is available in Japanese.
画像解析AIを細菌感染症診断に応用し、薬剤耐性問題に取り組むカーブジェン株式会社(代表取締役:中島正和、本社:東京都品川区)はこの度、東京都中小企業振興公社による助成事業「令和3年度新製品・新技術開発助成事業」に採択されましたことをお知らせいたします。
当社は、細菌感染症の原因菌を高精度で判定支援する医療機器プログラムの開発を進めております。
迅速な診断が望まれる救急外来や集中治療室(ICU)・高度治療室(HCU)では、グラム染色検体の塗抹鏡検を遅滞なく行う必要があります。
また、市中クリニックでは、この煩雑さのために、グラム染色すら行なわず、経験的治療が行われることもあり、こうした実態が薬剤耐性菌発生の一因となっています。
この度採択を受けた本研究開発は、検体を塗抹したスライドガラスをセットした後に、自動的に固定、染色、水洗等の標本作成の作業を行うポイント・オブ・ケア・グラム染色装置(略称:PoCGS(ポッグス))の試作機の完成を目的としています。
「PoCGS」の開発は、前述の菌種推定システムと併せて、救急外来やICU・HCU、市中クリニック等、迅速な診断が求められる医療現場において、ポイント・オブ・ケア診断の実現を目指すものです。
バイオロジーとデジタル技術の応用、医工連携、ソフトとハードウェアの融合を通じて、独自に開発した AI 解析技術を細菌感染症分野に応用することを目指します。また、国内外の有力研究機関等とのオープンイノベーションを通じて世界規模の課題である薬剤耐性問題への貢献を目指します。