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カーブジェン株式会社は2023年06月05日〜2023年06月08日(米国時間)に米国・ボストンで開催された「BIO International Convention 2023」に出展しました。
また同会期中には、経済産業省、JETRO、JBA等が主催する「Japan Innovation Night」を含め連日関連イベントが開催されました。これらへの参加により、医療・バイオ分野で先進的な取り組みを行う多くの企業・団体と交流し、国際展開のはずみとなりました。
米国およびその他 30 を超える国のバイオテクノロジー企業、学術機関、研究機関および関連組織により構成される世界最大規模のライフサイエンス関連の業界団体です。
今年は世界各国・地域から、前年比60%増となる約2万2,000人が参加しています。会期中は「Japan Innovation Night」など、多くの関連イベントも開催されました。
BIOでは多数のデジタルヘルスやDTx等に関連したカンファレンスが行われました。特に今回は人工知能 (AI)、機械学習 (ML)、および高度なデータ サイエンス技術の「活用」に焦点が当てたディスカッションが盛んで、多くの協業や提携の機会が創出されました。
本テーマの議論においては、AI が将来の治療法の確立に大きな可能性があるとされるという意見がある一方で、安全性を担保するための法的整備の重要性などが示されました。
またAI および ML の研究開発の大きな課題として「データ連携の難しさ」があげられ、研究とイノベーションへの影響が懸念されました。
こうした状況を打破するため、プライバシーを保持し、個人を特定できる情報 (PII) を慎重に扱うことを前提とした共有の必要性が改めて指摘されました。
さらに、データ品質の高さを担保することが重要である点にも言及しています。すでに大量の医療データが利用可能であったとしても、その多くは標準化されておらず、すぐに活用するのは困難であること、さらにデータのセキュリティや分析に使用されるアルゴリズムにバイアスが生じている可能性への懸念などもあげられました。
バイオ創薬を行うためのエコシステムは多様で、小規模な研究室チームからバイオベンチャー、VC、コンサルタント、多国籍製薬会社に至るまで、あらゆるステークホルダーが存在しています。
新型コロナウイルス感染症のパンデミックによりバイオ医薬品分野へは一時期巨額の投資が行われたものの、その反動や業界に関連した各種規制の導入等による影響を受けている現在においては、バイオベンチャーの経営幹部はどのように考え、行動すべきかなどが議論されました。
特に国境を越えたパートナーシップの構築は必要とされる人材、リソース、国外市場へのアクセスを良好にし、より良い製品やサービスにつながることが示唆されました。また文化や言語の壁を埋めるのにも役立ち、企業がさまざまな市場や消費者の好みをより深く・早く理解できるようになること、結果的に新たなビジネスチャンスを確保し、競合他社に先んじる可能性について触れました。その中で、迅速な意思決定が可能なスタートアップや非営利団体はより注目され、コラボレーションに積極的になるとの期待が高まっております。
国立国際医療研究センター及び国立大学法人神戸大学と共同開発中の細菌感染症菌種推定・適正抗菌薬選定支援アプリ「BiTTE」と自動グラム染色装置「PoCGS」、ならびに固体培地上での細菌培養をモニタリングできるシステムについても展示し注目を集めました。
その結果、医療関連の企業に加え、病院・国立の研究所といったアカデミア、非営利機関と幅広く情報収集することが出来、今後の連携に期待されます。また、BIOならではの印象としては、先進国のみならず、アフリカ等のLMICといった成長著しい新興国の参加者も多かったのが印象的でした。
米国・ボストンにて開催のBIO International Convention 2023への出展により米国展開を加速
https://carbgem.com/news-20230515/
米国・ボストンにて開催のKobe-Kansai Meetup に登壇(BIO会期中イベント)
https://carbgem.com/news-20230601/
米国・ボストンにて開催のネットワーキング・イベントJapan Innovation Night にて発表(BIO会期中イベント)
https://carbgem.com/news-20230604/
AI解析による感染症の画像診断支援を推進するため、細菌感染症菌種推定・適正抗菌薬選定支援アプリ「BiTTE(研究用)」を発表、製品改良に向け協力医療機関の募集を開始
https://carbgem.com/news-20230426/